川島織物セルコン、MBOでLIXILから独立
川島織物セルコン(京都市)は24日、MBO(経営陣が参加する買収)により親会社のLIXILグループから独立すると発表した。経営の自由度を高め、インテリア・室内装飾織物といった主力事業をはじめ、長期的な視野で伝統技術の継承や新商品の開発に取り組んでいく。
川島セルコン経営陣がLIXILから全株式の譲渡を受ける。MBOは2021年1月6日に完了予定。京都銀行などから調達する資金を活用する。川島セルコン側がLIXIL側に申し出た。
川島織物セルコンは11年8月に住生活グループ(現LIXILグループ)の完全子会社となった。経営基盤は強固になったが業績は依然として厳しく20年3月期の売上高は296億円、最終損益は3億円の赤字だった。