仙台空港、ターミナルビル改修工事を中断 旅客急減
仙台国際空港(宮城県名取市)は24日、新型コロナウイルスの感染拡大で旅客数が急減していることを踏まえ、3月に始めた総額約50億円のターミナルビルの改修工事を中断すると発表した。再開時期は未定。

仙台空港は保安検査場通過後の「エアサイド」エリアに飲食店や土産物店などを集約したり、保安検査場を拡張してレーン数を増やしたりする改修工事を進めている。工事期間は2021年度までの予定だった。関係者によると、工期だけでなく改修内容の変更も検討しているという。
新型コロナの影響を受け、仙台空港の20年4~9月の旅客数は前年同期比で7割減り、国際線は3月から全便運休が続いている。20年度の旅客数は前年度の3割ほどの約120~130万人に落ち込む見通しだ。
仙台空港の鳥羽明門社長は10月、日本経済新聞のインタビューで改修工事について「スケジュールは見直しの作業を検討せざるを得ない状況だ」と話していた。