自動運転バス、長野・塩尻で実証実験 市街地を走行
長野県塩尻市などは24日、市内の一般道を使った自動運転バスの実証実験を始めた。運転手が乗車する「レベル2」に相当する自動運転で、乗客を乗せて市街地などを走る。来年1月にはタクシー型車両による自動運転の実験も行う予定で、将来の実用化に向けたデータ収集などを進める。

バスやタクシー会社を傘下に持つアルピコホールディングス(長野県松本市)、ソフト開発のアイサンテクノロジー、KDDIなどと連携して27日まで実施する。走行距離は約4.9キロメートル。乗車時間は約20分で、1日5回運行する。一般の人の乗車も発着場所の塩尻駅前で先着順で受け付ける。
塩尻市は高齢化による交通弱者の増加や運転手の担い手不足などを背景に、コミュニティーバスなどへの自動運転技術の導入を目指している。今回の実証実験を通じて運行データを収集すると同時に、市民やドライバーの反応などを把握していきたい考えだ。