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ミシガン州、バイデン氏の勝利認定 米大統領選

トランプ氏は抵抗を継続

【ワシントン=中村亮】米大統領選をめぐり中西部のミシガン州は23日、民主党のバイデン前副大統領が勝利したと公式に認定した。東部のペンシルベニア州では同日に勝者を認定するとされたが、一部地域の集計が遅れたため認定が先送りになった可能性が高い。トランプ大統領は訴訟を続け、激戦州での敗北を認めない構えをみせた。

米大統領選で当選を確実にしたバイデン前副大統領=AP

ミシガン州は23日、選挙結果の認定をめぐって民主党と共和党の代表者がそれぞれ2人ずつ参加して投票を実施した。共和党側の1人は選挙不正疑惑の調査が必要だとして棄権したが、残る3人が認定に賛成票を投じ、バイデン氏の勝利が固まった。トランプ氏らは共和党の代表者に認定の先送りを求めていた。

米メディアによるとミシガン州ではトランプ氏の選挙陣営の訴訟が残っており、最終決着に時間がかかる可能性はある。

一方、ペンシルベニア州では結果認定が遅れそうだ。米メディアによると州法に基づく認定期限の23日に少なくても4つの郡が間に合わなかったもようだ。ある郡では人手不足で集計が滞り、認定が来週にずれ込むとの情報もある。州務長官は同日、州全体の結果認定の発表を見送った。同州では2012年、16年の大統領選でも一部の郡で認定が期限に間に合わなかったという。

南部のジョージア州では、トランプ陣営が21日に州政府へ申し立てた得票の再々集計の作業が来週までかかるとみられている。中西部のウィスコンシン州でも民主党地盤の2つの郡で再集計をしており、12月1日までに結果を認定する予定だ。

トランプ陣営は23日の声明で「全ての合法的な票の集計に向けて闘い、国全体で選挙不正の撲滅を続ける」と表明。ミシガン州を含め激戦州で法廷闘争を続け、勝利に固執する姿勢を示した。

米メディアによると、23日夜時点でバイデン氏が当選を確実にしたペンシルベニアなど少なくても激戦5州でトランプ陣営や共和党による訴訟が続いている。だが、トランプ氏の側が敗訴するケースが目立ち、バイデン氏の当確を覆すのは困難との見方が大半だ。

トランプ氏は法廷闘争が難航していることを踏まえ、大統領選で敗れても大統領職を続ける奇策も探る。20日にはミシガン州共和党指導部をホワイトハウスに招いた。通常は各州が州を制した大統領候補に票を投じる選挙人を指名するが、トランプ氏は指導部に選挙結果とは無関係に自身を支持する選挙人を選ぶよう促したとみられる。

合衆国憲法は「各州は州議会が指示する方法で選挙人を指名する」と定めており、州議会に選挙人を選ぶ権限があるとの解釈がある。19世紀初頭までは一般投票ではなく州議会が選挙人を直接指名する州があった。トランプ陣営は選挙不正を訴えて選挙の正当性を傷つけ、民意を無視する州議会による直接指名を正当化する狙いとみられる。

州議会が選挙人を直接指名する手法は民主主義を根本から否定することになり、反発も強い。ミシガン州共和党指導部はトランプ氏との面会後の声明で「選挙結果を覆すような情報を持ち合わせていない」と指摘し、同氏と距離を置いた。

連邦議会でもペンシルベニア州選出の与党・共和党のパット・トゥーミー上院議員が「トランプ大統領はペンシルベニア州での大統領選の結果に異議を唱える見込みのある法的手段を全て使い果たした」と断じ、同州での敗北を受け入れるべきだとの考えを示唆した。

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