日本製鉄、室蘭と君津の高炉を再稼働

日本製鉄は24日、東日本製鉄所君津地区(千葉県君津市)と室蘭製鉄所(北海道室蘭市)で高炉1基ずつを再稼働したと発表した。同社は新型コロナウイルスの感染拡大以降、改修も含めて計5基の高炉を一時休止した。製造業を中心に需要が戻るなか、設備を再稼働させて対応する。
需要減に応じて6月に一時休止した君津地区の高炉は24日に再稼働した。改修工事のために7月から稼働を止めていた室蘭製鉄所の高炉1基は22日に稼働を再開した。
室蘭の改修では「第2高炉」に約350億円を投じ、炉の容積を3014立方メートルと改修前から3.9%拡充。人工知能(AI)を導入し、炉内の温度といった操業条件を最適に調整できるようにした。