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「縫い」の作家・柵瀬さん、いのちを縫う 横浜で個展

ひと輝く

横浜美術館で14日、横浜を拠点に「縫う」ことで表現活動する作家、柵瀬(さくらい)茉莉子さん(33)の個展「いのちを縫う」が始まった。草花や木片など「命」があるものに刺しゅうを施す独特のスタイルが特長だ。2児の母で多忙な毎日だが、周囲の協力を得て創作活動に取り組んでいる。

「見ただけで心がぞわっとする作品をつくれたら」と話す柵瀬さん

「大事な人を思い出す時間になれば」。個展の開催にあわせて製作したのが「いとの日」。刺しゅうを教わった祖母が着ていたトレーナーに木の葉や飼い猫の毛、祖母の髪の毛などを縫い付けた作品だ。祖母は2019年に他界。命の尊さを再認識させてくれる作品になっている。素材となる花や木の葉はいずれ朽ちるが「時間の経過も作品の一部として感じ取ってほしい」と話す。

個展は出身地、神奈川県横須賀市の佐島を舞台とした柵瀬さんの人生がテーマだ。12月13日まで開催する。

4歳と0歳の子どもを育てる。子どもが寝た後に製作に取りかかろうとしても「疲れて寝てしまうことも多い」と苦笑い。出産のタイミングで作家の活動を辞めてしまう女性は多いが、周囲からの協力や励ましで続けられているという。

3日には神奈川県などが主催する神奈川文化賞で、今後さらに活躍が期待される未来賞を受賞した。「まだへなちょこな私に……」と謙遜するが「文化芸術に関われている」と実感した。「見ただけで心がぞわっとする作品をつくれたら」。思いを強くしている。

(宮川克也)

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