NYダウ反発で始まる 一時190ドル高、ワクチン実用化期待
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【NQNニューヨーク=戸部実華】23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発して始まった。午前9時35分現在、前週末比192ドル21セント高の2万9455ドル69セントで推移している。英製薬のアストラゼネカがオックスフォード大学と共同開発する新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験で、最大で90%の有効性を確認したと23日に発表した。ワクチン開発を巡る好材料が相次いでおり、経済活動の正常化を後押しするとの見方が広がった。

アストラゼネカのワクチンは冷蔵庫で保管できるといい、途上国も含む供給拡大に期待が高まった。前週はファイザーやモデルナ(ともに米国)も開発中のワクチンで高い有効性が示されたとそれぞれ発表した。ファイザーのワクチンは12月中にも接種が始まる可能性がある。
景気敏感株への買いが目立ち、クレジットカードのアメリカン・エキスプレス(アメックス)や航空機のボーイング、金融のゴールドマン・サックスが高い。原油先物相場が上昇し、石油のシェブロンも高い。空運株やクルーズ船株にも買いが先行した。