中国データ圏、米の倍に 攻守逆転で深まる分断
データの世紀 割れるネット(上)
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インターネットの分断を意味する「スプリンターネット」が現実になりつつある。世界を1つにつなぐネットは国家のエゴに縛られ、国際社会を揺らす。米国1強のサイバー空間の秩序も崩れ、データエコノミーの勢力図が一変する。豊かさとイノベーションを育む土壌を守れるか。データの世紀は試練に向き合う。
9億人が使う世界最大のネット市場を国内に抱えるだけではない。中国は海外とのやり取りでも、既に米国の2倍の情報量を...

データ資源は21世紀の「新たな石油」といわれる。企業や国の競争力を高め、世界の経済成長の原動力となる。一方、膨大なデータを独占するIT(情報技術)企業への富と力の集中や、人工知能(AI)のデータ分析が人の行動を支配するリスクなど人類が初めて直面する問題も生んだ。
連載企画「データの世紀」とネット社会を巡る一連の調査報道は、大きな可能性と課題をともにはらむデータエコノミーの最前線を追いかけている。
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