大阪府、22日の新規感染490人 最多を更新

大阪府は22日、新型コロナウイルスの新たな感染者を490人確認したと発表した。400人超は2日連続。4日連続で過去最多を更新した。22日の東京都の新規感染者は391人で、大阪が大きく上回った。重症者用病床の確保数(206床)に対する使用率は44.2%で前日より2ポイント上昇。府が飲食店などに休業や時短営業を要請するかどうかの目安にしている50%に迫っている。

2611件の検査を実施し、陽性率は18.9%。前日より7.7ポイント上昇した。新規感染者のうち感染経路不明は374人で76.3%。前日より15.8ポイント上昇した。
府の担当者は「新規感染者数の増え方が大きいだけでなく、陽性率、感染経路不明者の比率も非常に高くなった。市中感染がより広がったのではないか。より警戒を強めないといけない」と話している。
府が18日に示した感染拡大シミュレーションでは、前週比1.5倍のペースで増え続けると、12月上旬には重症者用病床の確保目標数(215床)を上回るとしている。22日現在では約1.4倍のペースとなっている。
関西福祉大の勝田吉彰教授(渡航医学)は「飲食店でマスクを外して大声で話す人の姿が多く見られ、感染者急増に驚きはない。気温が下がり換気がおろそかになっているので、まだ増え続けるだろう」と懸念する。
勝田教授は「一人ひとりが手洗い、せきエチケットなどの対策を継続するのが大事だ」と指摘。その上で「アルコールが入るとつい騒いでしまう。(府が目安としている重症病床使用率50%に達していない)今の段階でも、飲食店に夜の営業をやめてもらうなどの時短要請をすべきだ」と主張する。
府は21日から12月5日までの間、5人以上、2時間以上の飲み会・宴会の自粛を府民に要請している。高齢者など重症化リスクが高い人には不要不急の外出を控えるよう呼び掛けている。
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