激戦州、勝敗認定が本格化へ トランプ氏、なお抵抗

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北米
2020/11/22 15:03
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バイデン前副大統領の当選が確実になるなかで結果を覆すのは難しい情勢だが、トランプ大統領は認定後も法廷闘争を続けるとみられる=いずれもAP

バイデン前副大統領の当選が確実になるなかで結果を覆すのは難しい情勢だが、トランプ大統領は認定後も法廷闘争を続けるとみられる=いずれもAP

【ワシントン=永沢毅】米大統領選は23日から激戦州で勝敗を公式に認定する手続きが本格化する。民主党のバイデン前副大統領の当選が確実になるなかで結果を覆すのは難しい情勢だが、トランプ大統領は認定後も法廷闘争を続けるとみられる。最終決着までなお曲折がありそうだ。

東部ペンシルベニア州では各郡が結果を23日までに認定し、州政府へ報告する。州務長官が同日中にも結果を認定、公式に勝敗が固まる。中西部ミシガン州も23日に共和党と民主党の代表者が結果を認定するかどうか投票し、結果を確定する。

西部ネバダ州では24日に州最高裁判所が結果を認定し、同日中にも州政府が確定する。トランプ氏の選挙陣営が一部の郡で得票の再集計を申し立てた中西部ウィスコンシン州も12月1日までに結果を認定する。

これら4州はいずれもバイデン氏が勝利を確実にしており、専門家の間では認定後に結果が変わる可能性は極めて小さいとの見方が大半だ。それでもトランプ氏は勝利に固執する構えをみせる。

例えばペンシルベニア州の連邦地裁は21日、バイデン氏の勝利を認定しないよう求めたトランプ陣営の申し立てを退けた。ただ、トランプ陣営は「連邦最高裁判所に判断を持ち込む私たちの戦略の手助けになる」と声明で表明した。

連邦最高裁はトランプ氏や共和党に近い保守派の判事が過半数を占める。トランプ陣営は有利な判断をなお期待し、上訴によって連邦最高裁まで法廷闘争を持ち込む可能性がある。この場合、確定期限のはずの23日を過ぎても、最終決着にはなお時間を要する。

再集計を実施した南部ジョージア州は確定期限の20日にバイデン氏の勝利を公式に認定した。しかし、トランプ陣営は21日夜に再々集計を申し立てた。トランプ氏はこれに先立ち「ジョージアで大きな不正投票があったとの情報がある」とツイートしていた。

ミシガン州に関しても、トランプ氏は21日にツイッターに「巨大な不正投票が明らかになるだろう!」と書き込んだ。20日に同州議会の共和党幹部をホワイトハウスに招き、開票結果を認めないよう働きかけたとされる。ただ、会談後に同幹部は「選挙結果を変更するような情報を得ていない」との声明を出した。

連邦法によると、各州は12月8日までに選挙結果を認定して選挙人を指名し、同14日に各州の選挙人が大統領候補に投票する。期限までに選挙結果が確定しない州は選挙人の投票が難しくなる。

選挙人の獲得数が過半数に達する候補がいなければ下院が大統領を選ぶ。全米50州に1票ずつ割り当て、26票を得た候補を当選とする決まりだ。CNNによれば、共和党議員が多数を占める州は現時点で過半数で、トランプ氏に有利だ。トランプ陣営は下院が大統領を選ぶシナリオを描いている可能性がある。

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