NYダウ反落219ドル安 コロナ感染拡大で景気に懸念

2020/11/21 6:30
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【NQNニューヨーク=川内資子】20日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均は前日比219ドル75セント(0.7%)安の2万9263ドル48セントと反落した。新型コロナウイルスの感染再拡大で行動制限を強化する動きが広がり、目先の米経済が停滞するとの懸念から景気敏感株を中心に売りが優勢だった。

米国での新型コロナの1日あたりの新規感染者数は過去最高水準で推移し、死者数も増えている。カリフォルニア州が19日、夜間外出禁止令を出すなど行動制限を強める州や都市が増えている。

JPモルガンは20日、新型コロナの感染拡大を受け、2021年1~3月期の米実質国内総生産(GDP)が前期比年率で1.0%減るとの見通しを示した。米主要金融機関では初めて21年1~3月期のマイナス成長を予想した。新型コロナによる経済の下押し懸念が改めて高まった。

ムニューシン米財務長官は19日夕、米連邦準備理事会(FRB)と共同で立ち上げた新型コロナに対応するための政策の一部を期限となる12月31日以降は延長しない方針を示した。政治的判断との一部批判に対して、ムニューシン氏は20日、FRBに返還を求めた未使用の資金は失業者などの支援策に振り向けるよう議会と協議していると説明。ただ、FRBは方針に反対しており、政策運営の不透明感の強まりが投資家心理を悪化させた。

午後には週末を控え持ち高を調整する目的の売りも出て、ダウ平均の下げ幅は252ドルに達した。航空機のボーイングが3%下げ、クレジットカードのビザやアメリカン・エキスプレス(アメックス)、化学のダウが売られた。前日に上昇した顧客情報管理(CRM)のセールスフォース・ドットコムとウォルマートには利益確定売りが出た。一方、増配を発表したスポーツ用品のナイキが買われた。

ナスダック総合株価指数は前日比49.744ポイント(0.4%)安の1万1854.970で終えた。スマートフォンのアップルなど主力ハイテク株は総じて軟調だった。一方、ビデオ会議システムのズーム・ビデオ・コミュニケーションズや動画配信のネットフリックスなど、巣ごもり消費の恩恵を受けやすい銘柄の一角が堅調で、指数は高く推移する場面もあった。

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