テレワーク下の雑談システム提供 ラウンズ、5000万円調達
オンライン通話システムを提供するラウンズ(東京・渋谷)は第三者割当増資で5000万円を調達した。ベンチャーキャピタル(VC)のXTech Ventures(東京・中央)、KVP(東京・渋谷)、日本スタートアップ支援協会(大阪府池田市)が引き受けた。システムの開発のほか、営業やエンジニアなどの採用に充てる。

ラウンズは、テレワークの際に社員同士がパソコン上で音声通話をするシステムを開発する。システム上に仮想の会議室を複数設け、同じ会議室に入っている人と話せる。会話時はキーボードのキーを押しながら話す。
手を放すとミュートになる。パソコン上でミュートなど都度切り替える手間が省けるという。ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」などを設けるほどではないが、チャットでは伝わらないニュアンスを口頭で伝えたい場合などの活用を見込む。
料金は社員一人あたり月額980円から。合田翔吾最高経営責任者(CEO)は「テレワークでも雑談など気軽なコミュニケーションを大事にしたい企業からの引き合いが強い」といい、社員とのコミュニケーションに悩む企業のニーズを取り込みたい考え。