FANG関連では資産が倍に 過去1年の値上がり上位投信

投資信託選びの目安に資金流入額と基準価額の騰落率がある。この連載では、全投資信 託を対象にしたランキングから人気の投資信託を探る。

今回は過去1年間の国内追加型公募株式投信の騰落率ランキングを取り上げる。首位は「FANG+インデックス・オープン」、2位は「iFreeNEXT FANG+インデックス」だ。FANGと総称される米ネット企業4社に加え、電気自動車大手の米テスラなどで構成する「NYSE FANG+指数」に連動する投信で、騰落率は100%を超えた。1年で純資産が2倍以上になった計算だ。
同じく騰落率100%超えとなった3位の「グローバル・プロスペクティブ・ファンド」は「3D印刷」や「自動運転」など、急成長が期待できる複数の革新分野に投資する。状況に応じて投資テーマを変えていくマルチテーマ型であり、長期投資には不向きとされる単一テーマ型投信の弱点を補った商品だ。
外国株投信が目立つが、国内中小型株投信も上位に2本入った。5位の「DIAM新興市場日本株ファンド」は2007年設定の比較的息の長い投信で、「R&Iファンド大賞」の投資信託10年部門を3年連続で受賞。9月末時点の組み入れ銘柄首位は、19年12月に株式公開したばかりで、医療系求人サイトを運営するメドレーだ。
7位「厳選ジャパン」の9月末時点の組み入れ銘柄首位は、経営コンサルティング事業を展開するプロレド・パートナーズ。好成績の中小型株投信は、個別株投資の銘柄選びのヒントも与えてくれる。

(格付投資情報センター)
[日経マネー2021年1月号の記事を再構成]関連企業・業界