終わり見えぬ「金利なき世界」 個人に老後の自助迫る
編集委員 小栗太
[有料会員限定]
世界的な「金利消滅」の影響が企業年金にも広がり始めている。第一生命保険は2021年10月、企業から預かった年金資金の運用で約束する予定利率を年1.25%から同0.25%へと一気に引き下げる。約束した利率の維持が難しくなったためで、他の生命保険会社も追随する公算が大きい。金利なき世界は長引く可能性が高く、企業だけでなく会社員も年金の将来設計について見つめ直す必要に迫られる。
予定利率引き下げの影響を...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り997文字