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戸建て好調の飯田GHD 在庫減り純現金収支が急増

決算ランキング(3)4~9月期の純現金収支増加額

2020年4~9月期に事業や投資の結果、手元に残る資金を示すフリーキャッシュフロー(純現金収支=FCF)を増やした上場企業はどこか。ランキングを作成したところ、テレワークのため部屋数の多い戸建て住宅を求める人が増えた飯田グループホールディングスが4位に入った。投資を抑える一方で大胆に資産を売却した企業も目立つ。

FCFは本業で稼いだ営業CFと投資CFを合算して算出する。3月期決算企業(金融、決算期変更など除く)を対象に前年同期からの増減額を調べた。

飯田グループホールディングスは郊外の分譲住宅が中心だ。4~9月期の連結純利益(国際会計基準)は347億円と前年同期比14%増えた。新型コロナウイルス対策のため外出を控える人が増え、広めの住まいの人気が高くなっている。住宅など棚卸し資産の解消も進んで、営業CFは前年同期の538億円のマイナスから1776億円のプラスに転換した。

「巣ごもり需要」にうまく対応した企業は本業の稼ぎを示す営業CFが大きく伸びている。KDDIはコンテンツ配信や家庭向け電力事業など通信以外の収益も伸ばして、高速通信規格「5G」対応など投資を補った。

ホンダ日産自動車もFCFの増加額の上位となった。販売台数の落ち込みで売り上げや利益は減少したが、生産停止とその後の需要回復で部品など在庫が大きく減っている。

保有資産の売却でFCFを高めた企業も多い。SGホールディングスはインターネット通販の宅配荷物が伸びて営業CFが増えたのに加え、経営統合の計画を見直して日立物流株を売却して697億円を得た。首位のソフトバンクグループはグループ会社や投資先の見直しを急いでおり、米通信大手TモバイルUSの一部株式を手放した。

一方でFCFの減少額がもっとも大きくなったのはトヨタ自動車。前年同期から1兆3044億円減となった。コロナ禍による販売の減少に加え、株式などの投資が膨らんだ。コロナ禍で旅客数が大きく減った運輸大手も減少が目立つ。

(柘植康文、堤健太郎)

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