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中米でハリケーン直撃相次ぐ 「イオタ」で死者30人超

【メキシコシティ=宮本英威】中米で大型ハリケーンの直撃が相次いでいる。「イオタ」は、5段階のうち2番目に強い「カテゴリー4」としてニカラグアなどを襲った。19日時点で土砂崩れや洪水による死者は少なくとも30人以上に達した。勢力が強い大西洋の熱帯低気圧は2020年は30個と、05年(27個)を上回り過去最多となった。

ボートで移動する人々(18日、ニカラグア北東部ビルウィ)=ロイター

ニカラグアでは少なくとも18人が亡くなり、16万人以上が避難を余儀なくされている。ほとんどの家庭が停電した地域もある。政府の担当者は「少なくとも過去40年で最も強いハリケーンだ」と指摘する。

水のあふれた道路を移動する人々(18日、ホンジュラス北西部ラリマ)=AP

ホンジュラスでは少なくとも14人が亡くなった。エルナンデス大統領は18日、「非常に困難な事態に直面している。6万人以上が避難している」と述べた。グアテマラ、エルサルバドル、南米コロンビアなどでも死者が出ている。

中米では11月上旬に「カテゴリー4」のハリケーン「エタ」が上陸したばかりだった。国連は「土壌がすでに緩んでいるため、洪水や土砂崩れがおきやすい」と警戒を呼びかけている。

国連によると、エタによる被害者は約300万人に達した。グアテマラでは死亡と行方不明の合計が約150人に達し、ホンジュラスでは74人の死者が出た。

貧困地域の住居、就労先であるコーヒーやバナナの農園にも損害は広がっている。中米は米国への移民の主要な送り出し国で、将来的には米国を目指す移民の増加の一因となる可能性もある。避難先での密集で新型コロナウイルスの感染拡大も懸念される。

国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)は、20年の中米の実質経済成長率がマイナス6.2%になると予測している。ハリケーン被害の拡大で下押しされる可能性もありそうだ。

ハリケーンの命名がこれまで最も多かった05年は、米国南東部を襲った「カトリーナ」がルイジアナ州ニューオーリンズなどに甚大な被害をもたらした。

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