カリフォルニア州全体に夜間外出禁止令 コロナ拡大で

【シリコンバレー=奥平和行】米カリフォルニア州のニューサム知事は19日、州全体を対象とした夜間外出禁止令を出した。新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることを受け、南部ロサンゼルス市など大半の地域を対象に11月21日から1カ月にわたり午後10時から午前5時までの外出を禁じる。
同州は58の郡を新型コロナの陽性率などに基づいて「軽微」から「広範な感染」の4段階に分類して規制しており、「広範な感染」に該当する41郡が夜間外出禁止令の対象になる。41郡はロサンゼルス市など州南部のほぼ全域やシリコンバレーの大半の地域を含み、州の人口の94%が対象となる。一方、現時点ではサンフランシスコ市は含まれていない。
同日の声明でニューサム知事は「今回の大流行が始まってから経験したことがない速度でウイルスが広がっており、今後数日から数週間の対応が感染増を抑えるために非常に重要になる」と述べ、住民に外出や会食を控えることを求めた。