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WHO、コロナ治療薬レムデシビル「投与勧めず」

【パリ=白石透冴】世界保健機関(WHO)は20日、新型コロナウイルス治療薬「レムデシビル」について、「生存率を改善する証拠は現時点では無い。症状の重さにかかわらず、患者への投与を勧めない」と結論づけた。同薬剤は日本など約50カ国でコロナ患者に使われている。

WHOは「人体に害を及ぼす可能性が残っていること、必要な経費が高くなりがちなことからも、これが適切な勧告だ」と表明した。ただ治療薬として「効果がゼロと証明できたわけではない」とも付け加えた。

世界のコロナ患者7千人以上を対象に調査した。WHOは10月、同治療薬はコロナの死亡率低下に「ほとんどあるいは全く」効果がないとの中間報告を発表していた。

新型コロナに感染したトランプ米大統領も投与を受けていた。米製薬大手ギリアド・サイエンシズが手掛ける抗ウイルス薬で、もともとは静脈に投与するエボラ出血熱の治療薬として開発された。細胞に入り込んだウイルスが増えるのを防げるとみられている。

新型コロナの症状を劇的に改善する治療薬はまだ見つかっておらず、研究が進んでいる。一方、米製薬大手ファイザーや米バイオ製薬モデルナは開発中のワクチンに高い有効性があると発表し、期待が高まっている。

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