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能舞台でファッションショー 観世清和とコシノジュンコ

観世能楽堂で開かれたコシノジュンコのファッションショー=花井 智子撮影

能舞台がプロジェクションマッピングで赤や緑など鮮やかな色に光り、スタイリッシュなドレスのモデルたちがすべるように歩く――。

11月9日、東京・銀座の観世能楽堂で「能+ファッション 継承される伝統と現代の融合」(インプレザリオ主催)と題した公演が開かれ、二十六世観世宗家の観世清和と、デザイナーのコシノジュンコが新しい舞台を試みた。能舞台でのファッションショーと、コシノジュンコがデザインした装束を使った能公演が1つになったのである。

第1部は観世流能楽師による「風神雷神」の舞と、ファッションショーだった。黒地に金や銀をあしらったドレス姿のモデルたちが、靴ではなく特製の黒い足袋をはいて「すり足」で能舞台を歩く。クライマックスでは清和の嫡男の三郎太が、やはりコシノジュンコがデザインした光沢のある白い装束で舞った。

コシノジュンコがデザインした装束で舞う観世三郎太(観世能楽堂)=花井 智子撮影

第2部は観世清和の能「紅葉狩 鬼揃」。清和の鬼の装束はやはりコシノジュンコのデザインで、金地に墨を走らせたような柄が見える。あでやかな装束の侍女(実は鬼)たちの、伝統的な装束との対比が鮮やかだ。

観世流との縁は、2015年からだという。京都で開かれた、琳派誕生400年を記念する展覧会のショーで、コシノジュンコが観世流に協力を依頼した。さらに18年にもパリの市庁舎で共にショーをつくった。

能装束のデザインについて、コシノジュンコは「基本は変えずに、素材に革を使うなどディテールを変えた」と話す。清和は「能の世界の伝わる650年前の装束も、コシノ先生の作品も、ともに斬新」と喜ぶ。今回は観客の視界を遮る能舞台の柱が1本外され、公演がオンライン配信された。その点も、伝統文化の普及に効果的だった。

(瀬崎久見子)

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