投信分配金、10月は引き下げが35本に増加
国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETFを除く)で、10月に分配金を引き下げた毎月分配型のファンドは前月から3本増えて35本だった。投資対象とする資産別でみると、先進国の債券で運用するタイプが11本で最も多く、次いで新興国債券型が8本だった。
分配金を減額したファンドのうち、純資産総額(残高)が最も多かったのは、「野村ファンドラップ外国債券 Bコース」。次いで同じマザーファンドで為替ヘッジする「Aコース」。両ファンドは、ラップ口座専用で、世界の債券に投資する。
一方、分配金を引き上げたファンドは前月の4本から3本増えて7本だった。分配金を増額したファンドのうち、残高が最も多い「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型」は、毎月決算(原則15日)を行い、決算期末の前営業日の基準価格に応じて支払う分配金を決めている。10月の決算では、基準価格が1万2000円台に水準を切り上げたことを受けて、1万口あたりの分配金を前月の200円から300円に引き上げた。

(QUICK資産運用研究所 竹川睦)