富士レビオ、インフルエンザ向けの抗原検査試薬

H.U.グループホールディングス子会社の富士レビオ(東京・新宿)は18日、季節性インフルエンザの感染を判定する抗原検査試薬が、厚生労働省から製造販売承認を取得し保険も適用されたと発表した。自動検査装置「ルミパルス」向けで、近く発売する。全自動の検査装置で30分以内に結果が分かる。新型コロナウイルス向け試薬はすでに発売済みで、同じ検体からインフルと新型コロナを同時に検査できるようになる。
試薬は10日に承認され、17日に保険が適用された。鼻の奥や入り口で採取した粘液から、インフルA型およびB型の感染を30分以内に判定できる。抗原検査の簡易キットで陰性と判定されたものの発熱がある人など、インフルや新型コロナの感染が疑われる場合に高精度の検査として使うことなどが想定される。
新型コロナ感染の有無を判定するルミパルス向け試薬は6月に発売済み。今回の試薬を併用すれば、一回の検体採取でインフルと新型コロナを同じ装置内で並列に検査できる。
関連企業・業界