JALの増資調達、最大1826億円に 条件を決定
日本航空(JAL)は18日、今月下旬に予定している公募増資の発行価格が決まり、調達額が最大1826億円になりそうだと発表した。公募増資を発表した6日の終値に比べ18日の株価終値が7%上がり、調達金額は当初想定より147億円増えた。調達額のうち1000億円は航空機などの投資に、残りは有利子負債の返済に充てる。
公募増資は25日払い込みで、受け渡しは26日。発行価格は1916円に決まり、18日の終値より3%低い。オンラインで会見したJALの木藤祐一郎財務部長は「3~6%の割引率を提示していたが、投資家の需要が強かった」と話した。
JALは公募増資9086万株とオーバーアロットメントによる売り出しを予定する。現在の発行済み株式数の3割に当たる大型増資となり、増資を発表した翌営業日には上場来安値を更新していた。その後、新型コロナウイルスワクチンの開発に関する報道を受けて株価が上昇。木藤氏は「株価は外部要因に恵まれたこともあるが、当社の経営姿勢について市場関係者などから一定の評価が得られた」と話した。