カナダ・ケベック州、ガソリン車の販売禁止 35年までに - 日本経済新聞
/

カナダ・ケベック州、ガソリン車の販売禁止 35年までに

【ニューヨーク=白岩ひおな】カナダ東部ケベック州は16日、2035年までにガソリン車の新車販売を禁止すると発表した。モントリオールなど大都市を抱える同州はカナダで人口が2番目に多い。ガソリン車の新車販売禁止を含む温暖化ガスの削減に向け、5カ年計画で67億カナダドル(約5330億円)を投じる。

    【関連記事】

ケベック州は温暖化ガスを30年までに1990年比で37.5%削減する目標を掲げる。ガソリン車の新車販売禁止はこうした取り組みの一環だ。商用車や中古車は対象から外すという。ルゴール州首相は「地球上の私たち全員が抱える巨大な課題に対処するために努力しなければならない」と述べた。

予算の半分以上は個人や企業が電気自動車を購入するための補助金など運輸部門にあてられる。電気自動車は充電ステーションへのアクセスなどで課題もあるが、ルゴール氏は「今後15年間でバッテリー技術は改善する」と述べた。充電ステーションの増設なども計画に盛り込んだ。

ケベック州は当初、20年までに温暖化ガスを90年代と比べ20%削減する目標を掲げていたが、未達成となっている。15~17年のデータでは、排出量がむしろ増加した。ルゴール氏はケベックが「間違った方向に進んでいる」とし、今回の計画で新たな削減目標の達成に近づくと期待を示した。

先行する欧州では英国が30年にもガソリン車とディーゼル車の新車販売を禁止する方針。中国も35年をめどに新車販売の全てを環境対応車にする方向で検討している。北米では米西部カリフォルニア州が9月末、35年までに自動車メーカーによるガソリン車やディーゼル車の新車販売を禁じる方針を明らかにした。

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません