初のICBM迎撃成功 日米共同開発ミサイル、精度向上

北米
政治
2020/11/18 0:55 (2020/11/18 6:27更新)
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米国防総省はICBM迎撃実験に成功したと発表した=AP

米国防総省はICBM迎撃実験に成功したと発表した=AP


【ワシントン=共同】米国防総省ミサイル防衛局は17日、日米が共同開発している迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」が初めて大陸間弾道ミサイル(ICBM)迎撃実験に成功したと発表した。ヒル局長は声明で「SM3ブロック2Aを搭載したイージス艦が迎撃できることを実証した」と強調した。日米が開発したミサイルの能力の高さが証明された形だ。

米大統領選で勝利を確実にした民主党のバイデン前副大統領への政権交代を控える中、ICBM開発を進める北朝鮮をにらんでハワイや米本土の防衛能力を示す狙いがあるとみられる。

米国のICBM迎撃能力を格段に向上させると期待され、米軍は早期の運用開始を目指す方針。北朝鮮のICBMによる脅威を軽減できれば、来年1月に発足見通しのバイデン氏の政権にとって対北朝鮮外交で好材料になるとみられる。

三菱重工業とともに開発した米レイセオン・テクノロジーズの幹部は「長距離を飛来する脅威に対する防衛で、実行可能な選択肢を手にしたことを示している」と、実験成功の意義を強調した。

ハワイ時間の16日午後(日本時間17日午後)、太平洋のマーシャル諸島から発射されたICBMを模した標的を、ハワイ沖のイージス艦から発射したSM3ブロック2Aで迎撃した。同社は大気圏外で迎撃したと説明した。中国やロシアは米国によるミサイル防衛システム開発の動きを自国の核抑止に対する脅威と見なしている。

SM3ブロック2Aは、神奈川県横須賀市に司令部を置いて西太平洋を作戦海域とする米海軍第7艦隊に配備されるとみられる。米本土に到達できるICBMで米国をけん制する北朝鮮に対し、バイデン氏は金正恩朝鮮労働党委員長を「悪党」と呼び、強い姿勢で臨むことを示唆している。

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