全農と農林中金、日清製粉グループ本社に出資
全国農業協同組合連合会(JA全農)と農林中央金庫は17日、日清製粉グループ本社に出資すると発表した。同日付で両者合わせて発行済み株式の約1%にあたる300万株を取得する。取得額はそれぞれ約26億円ずつとなる。農畜産物の取引拡大をめざす。
全農はこれまで日清製粉グループ本社に国産小麦やコメを販売してきた。新型コロナウイルス禍のために外食産業が低迷し、主食用米の需要が落ち込んでいることから、転換作物となる小麦の販売を増やしたい考えだ。ほかの農畜産物にも取引を広げる。
全農と農林中金は農畜産物の販売拡大を狙い、食品大手や小売り大手との結びつきを強めている。7月には両者でファミリーマートの株式の4.9%を取得すると発表した。
全農は17年にはコメ卸大手の木徳神糧との業務提携を決め、翌18年には資本提携を発表した。