芸術祭新名称「あいち2022」に 体制一新アピール
「あいちトリエンナーレ」から名称変更し、愛知県などが2022年開催を目指す芸術祭の新名称が17日、「国際芸術祭『あいち2022』」に決定した。組織委員会会長を務める大林組会長の大林剛郎氏が名古屋市内で記者会見し「組織体制の一新に伴い、名称も変えて新たな発展を目指す」と述べた。
海外向けの表記はあいちトリエンナーレの名前が広く浸透しているとして「Aichi Triennale 2022」とした。
芸術監督に就任した森美術館館長の片岡真実氏も会見し「現代アートの国際動向を反映しつつ、愛知の魅力も再発見していく」と抱負を語った。「あいちトリエンナーレ2019」で企画展「表現の不自由展・その後」に抗議が殺到し、一時中止に追い込まれるなど混乱が生じた経緯を踏まえ「学んだことを次にどう生かすかだ。分断が残っているなら、その溝を埋める方法を考えていく」と強調した。
愛知県での国際芸術祭は国内最大の規模で、10年から3年に1度開催されている。混乱したトリエンナーレ2019のイメージを刷新するため、新名称を検討していた。〔共同〕
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