丸紅、モンゴル拠点のフィンテック企業に出資

丸紅は17日、モンゴルで電子マネーを展開するフィンテック企業、アンドグローバル(シンガポール)に出資すると発表した。同社はモンゴルの首都ウランバートルに開発拠点を置く。丸紅は海外進出を支援するほか、消費者向けの金融サービスを強化する。
アンドグローバルは丸紅からの出資を含め、総額1030万ドル(約10億8千万円)の新規調達を行う。各社の出資額は非公表だが、丸紅が筆頭株主となる。同社はアプリを通じて電子マネーや少額融資サービスを手掛ける。電子マネーの決済アプリの利用者数は約43万人で、モンゴルの人口の1割超を占める。
個人の与信力を人工知能(AI)でスコアリングする独自技術を強みとする。モンゴルは海外留学組を中心にテック人材の育成をすすめており、同社はフィンテック分野を代表するスタートアップだ。丸紅は4月の戦略提携を経て、技術力や将来性から出資を決めた。今後は中間層が拡大する東南アジアでのアプリ展開や、銀行へのシステム提供を支援する。