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木造建築の匠、無形遺産に ユネスコ機関が登録勧告

(更新)
「伝統建築工匠の技」に含まれる「選定保存技術」の一つ檜皮(ひわだ)ぶき=共同

文化庁は17日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の評価機関が、宮大工や左官職人らが継承する「伝統建築工匠(こうしょう)の技 木造建造物を受け継ぐための伝統技術」を無形文化遺産に登録するよう勧告したと発表した。12月14~19日にオンライン開催されるユネスコ政府間委員会で正式に登録が決まる見通しだ。

対象は木工や左官など17分野の技術。瓦屋根やかやぶき屋根、建具や畳の製作のほか、建物の外観や内装に施す装飾や彩色、漆塗りも含まれる。木や草、土といった自然の素材で地震や台風に耐える構造をつくり、奈良・法隆寺に代表される日本の伝統的な建築文化を支えてきたとされる。

勧告は、古くから大工の棟梁(とうりょう)らが「弟子を鍛え、知識や技術を伝えてきた」と評価した。屋根ふきなど一部の作業には地域住民が関わることがあり、社会の結束を強める役割も果たしているとした。

神社拝殿屋根の修復をする宮大工=日本伝統建築技術保存会提供・共同

全て国の「選定保存技術」となっており、日本伝統建築技術保存会(大阪府東大阪市)や全国社寺等屋根工事技術保存会(京都市)、日光社寺文化財保存会(栃木県日光市)など14団体が保存団体に認定されている。

萩生田光一文部科学相は17日の記者会見で「大変喜ばしい。わが国の多様な文化遺産への認識が高まり、地域の活力向上にもつながることが期待される」と述べた。

政府は2019年3月、ユネスコに登録を申請した。正式決定で国内22件目となる。これまでの21件は「能楽」や「和食」、各地の祭りで構成する「山・鉾(ほこ)・屋台行事」など。18年には「男鹿のナマハゲ」(秋田県男鹿市)を含む「来訪神 仮面・仮装の神々」が登録された。

20年の委員会は当初、11月末からジャマイカで行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となり、パリのユネスコ本部と各国をつなぐオンライン開催となった。〔共同〕

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