/

クレイトン米SEC委員長、年内退任 トランプ氏が指名

【ニューヨーク=宮本岳則】米証券取引委員会(SEC)は16日、ジェイ・クレイトン委員長が2020年12月末までに退任すると発表した。トランプ米大統領に指名された同氏は、金融・証券の分野で規制緩和を進めた。一方、不正行為には厳しい態度を示し、20年の会計年度(19年10月~20年9月)に徴収した罰金などは単年度で過去最高を記録した。

議会で証言するクレイトンSEC委員長(6月25日、米ワシントン)=ロイター

米ウォール街の著名弁護士だったクレイトン氏は17年、共和党のトランプ大統領からSEC委員長に指名された。任期は21年6月までだったが、前倒しで退任する。後任は次期大統領への当選が確実となった民主党のバイデン前副大統領が指名する見通しだ。クレイトン氏は16日の声明で「SECのスタッフを率いる機会を与えてくれたトランプ大統領に感謝したい」と述べた。

クレイトン氏はトランプ政権の方針に沿った形で規制緩和を進めた。新規株式公開(IPO)の促進に向けて開示規制などを見直したほか、個人投資家が未公開株ファンドに出資しやすくした。証券会社に新たに課した顧客利益保護の規則を巡っては、オバマ政権と民主党が主導したドッド・フランク法(金融規制改革法)で求められていたものに比べて、厳しい内容にならなかった。

一方、一般投資家に被害が及ぶような金融不正には厳しい姿勢で臨んだ。クレイトン氏が在任中に課した罰金や不正利益の返還は140億ドル(約1兆4700億円)を超え、20年会計年度は単年度で過去最高記録を更新した。同氏は暗号資産(仮想通貨)技術を使った資金調達(ICO)の取り締まりを強化し、18年に複数の案件で制裁金を課した。

後任人事が今後の焦点となる。バイデン陣営は政権移行チームで人選を進めており、金融機関への規制強化に前向きな人材の登用が見込まれている。米ブルームバーグ通信はオバマ政権下で米商品先物取引委員会(CFTC)の委員長を務めたゲーリー・ゲンスラー氏など複数の候補者がいると報じた。

初割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連企業・業界

業界:

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン