IOC会長、小池知事・森会長と面会 観客動員を強調
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来日中の国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は16日、東京都の小池百合子知事や大会組織委員会の森喜朗会長ら、東京五輪の関係機関のトップらと相次いで面会をこなした。
午前中に官邸で菅義偉首相と面会したバッハ氏は、午後1時すぎに日本オリンピックミュージアム(東京・新宿)で、五輪運動の普及と発展への貢献をたたえる「五輪オーダー」を安倍晋三前首相に授与した。バッハ氏は「延期という歴史的な判断は私たちの深い信頼と理解があってこそだった」とたたえた。
約1時間後には都庁に向かい、小池氏と「肘タッチ」であいさつ。小池氏がIOCと連携し大会準備を進める考えを示すと、賛意を示した。
その後、東京・晴海で開かれた組織委の会議に出席。バッハ氏は日本国内で体操の国際大会などが開催されたことを引き合いに「来年、必ずや妥当な数の観客をスタジアムに入れることができると思っている」と強調した。
森会長も会議後の記者会見で、五輪に向け「IOCとしっかりとお互いの価値観を共有して絆を深めたい」と述べた。