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「通用するもの」探る一戦 森保J、17日メキシコ戦

サッカー日本代表はオーストリアのグラーツで17日午後9時(日本時間18日午前5時)からメキシコ代表と国際親善試合を行う。ワールドカップ(W杯)の常連、世界ランク11位の強豪(日本は同27位)との戦いから、日本が現状で世界に及ばないポイント、優位にある点の両面が浮き彫りになるだろう。

メキシコは個人の技術、チーム戦術ともに評価が高く、育成も定評がある。身体能力は日本とさほど変わらなくても一線級の選手を輩出し続け、一つの模範とされてきた。2012年ロンドン五輪で優勝、酒井宏(マルセイユ)らが参加した日本は準決勝で1-3と屈した。森保監督が対戦を熱望してきたのも、この好チームに何が通用し、しないかで、まだ見ぬW杯8強へ必要なものを探れるからだろう。

メキシコは14日の親善試合で韓国を3-2で退けた。南野(リバプール)が印象とともに述べる。「ゴール前で勝負強い選手がそろっている。組み立てもうまい。とはいえ、僕らはいい経験だけをしにきたわけじゃない。勝利にこだわりたい」

22年W杯カタール大会まであと2年。この準備段階で森保監督は戦い方やメンバー編成を固定していない。可能性を探ってトライしているだけに、13日のパナマ戦の前半のように振るわぬ試合も出てくる。オーソドックスな4バックで人選も固めれば、成熟も早かろうにとの声もある。

その方法論を採らず、3バックも試すのは、2年後の本番で勝ち上がるための「幅」を身につけたいからだ。「一つ壁を破るうえで(戦術を)2つ使えるのは大きな武器」。18年W杯ロシア大会の8強入りをかけたベルギー戦、2-0とリードしながら逆転負けした場面も踏まえて原口(ハノーバー)が語る。「あの状況で、何か変化を加えられる戦術を持ち合わせていたら。待ち構えて守るではなく自分たちからアクションを起こせたら、ベルギーが困る状況へ持ち込めたのではと。日本より能力が高い相手に対し、そうしたものを作っていきたい」

直球で、あるいは得意技だけで、一本やりで打開できるほど世界の壁は甘くない。移ろう戦況のなかで手詰まりに陥ることなく、自分たちで変化をもたらしたい。メキシコに何をぶつけ、何を感じられるかが、この先の日本の伸びしろを占う。

(岸名章友)

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