円建て白金、1カ月半ぶり高値 株高受け
国内の円建てプラチナ(白金)先物が16日、約1カ月半ぶり高値に上昇した。清算値は前週末比26円高い1グラム3015円と、終値ベースで10月6日以来となる高値。新型コロナウイルスのワクチン開発への期待感から世界的に株高の流れが強まり、工業用途が多く、景気に敏感な値動きをするとされる白金は需要増加の思惑から買われた。
白金は自動車の排ガス浄化触媒に多く使う。新型コロナで落ち込んだ自動車生産が中国などで急回復していることも相場の支援材料となった。
白金価格はコロナ禍の今年、同じ貴金属の金に比べて大幅に割安な水準で推移していた。安全資産の一つとされ、投資家心理が悪化すると資金が流入しやすい金に対し、白金は景気回復を見込んだ買いが入りやすい。「金に比べて割安な白金には今後修正も入りやすくなる」(楽天証券の吉田哲氏)との指摘があった。
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