/

大阪館、河内音頭や環境技術PR(古今東西万博考)

2010年・上海

大阪は唯一、上海万博に日本の都市として参加した

2010年開催の上海万博では、万博史上初の試みとして都市単位で参加できる「ベストシティ実践区」が設けられた。パリやプラハなどに交じり日本からは唯一、大阪府や大阪市が大阪館を出展した。大阪と上海市は30年以上交流しており、招待を受けた。

水とともに発展した大阪の歴史や、先進的な環境技術に支えられている様子を全周映像のシアターで紹介した。7月28日を「なにわの日」に指定して、実践区の広場で河内音頭など盆踊り大会を開いた。一時は約2000人が集まり、浴衣姿の橋下徹知事(当時)と平松邦夫市長(同)も輪に加わり喝采を浴びた。

緊張感が走ったのは9月。尖閣諸島沖で中国漁船と海上保安庁巡視船が衝突したとニュースが流れた。公安担当者と協議し警備を強化した。大阪館で働いていた府産業創造課の上山英明総括補佐は「結果として何か言ってくる人はいなかった」と話す。

期間中に171万人が来館した。国内外の新聞やテレビなどの媒体に300回以上報道された。橋下氏は記録集で「中国をはじめとする世界の人々に力強く大阪を印象づけた」と述べた。その後の査証(ビザ)緩和などで来阪者は増加。大阪観光局によると、中国からの19年の来阪者数は564万人と10年と比べ7倍超となった。

25年国際博覧会(大阪・関西万博)は夢洲(ゆめしま、大阪市)で開く。大阪府は10月、地元出展の基本構想(素案)を公表。「健康」という観点から未来を感じられる展示を実現するとした。新型コロナウイルスのまん延で世界の健康に関する意識が変わるなか、大阪の提案力が改めて試されている。

(皆上晃一)

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン