中途採用求人倍率、10月1.65倍に上昇 求人数増加
パーソルキャリア(東京・千代田)が16日発表した10月の中途採用求人倍率は1.65倍だった。前月比0.04ポイント上昇し、8月と同水準に戻った。求人数の増加が求職者の増加を上回り、倍率を押し上げた。
中途採用求人倍率は同社の転職サービス「doda(デューダ)」に登録された求人数を転職希望者数で割って算出する。
10月は年度の下半期が始まり、来年に向けた動きが増えた。企業は即戦力を中心に事業拡大を見込んだ求人を出しており、求人数は前月比6.2%増加した。「求人を出す企業数の増加が目立った」(喜多恭子「doda」編集長)といい、全業種でプラスになった。「金融」が同14.5%、web広告などの「メディア」が同17.6%と増加幅が大きかった。
求職者も1月入社を目指して転職活動を始める人が増加し、同3.8%増えた。