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電動アシスト自転車、高齢者の事故多く 転倒に注意

(更新)

高齢者が電動アシスト自転車で走行中に転倒する事故が目立つ。2019年に起きた転倒事故の5割超は65歳以上で、死亡したケースもある。運転免許返納後の「足」として利用は広がるが、一般の自転車と比べて重く、バランスを崩すと車体を戻しにくい。販売店などは安全な乗り方の周知に力を入れている。

千葉県木更津市で3月、用水路の中で無職女性(83)が発見され、死亡が確認された。近くには三輪の電動アシスト自転車が倒れており、県警は道路を走行中に転倒して用水路に落ちたとみている。

公益財団法人の交通事故総合分析センター(ITARDA、東京・千代田)によると、19年に起きた電動アシスト自転車の転倒事故(69件)のうち、55%は65歳以上だった。一般の自転車の転倒事故での65歳以上の割合(43%)よりも高い。

電動アシスト自転車はモーターの補助によって少ない力で走行できる一方、車体は20~30キロで一般の自転車に比べて重い。ITARDAの担当者は「年を取って筋力が弱まってくると、バランスを崩した際に重い自転車を元に戻すのは難しい」と話す。

転倒のほか、思った以上に加速したり急発進したりして車などと出合い頭に衝突する事故も目立つという。ITARDAによると、電動アシスト自転車が絡む死亡事故は15~19年に計244件あり、うち205件(84%)は運転者が65歳以上だった。

運転免許の返納後の新たな交通手段として電動アシスト自転車を購入する人は多い。自転車販売のあさひが19年10月から免許返納者を対象に5千円を割り引くキャンペーンを始めたところ、毎月一定数の利用があるという。

自転車を販売するヤマハ発動機販売(東京・大田)は、警察や自治体と連携して自動車教習所などで高齢者向けの講習会を開催。電動アシスト自転車に試乗してもらい、停車時の姿勢や押し歩きのコツなどについて助言している。担当者は「運転に不安のある方は講習会にぜひ参加してほしい」と話す。

警察庁によると、自転車乗車中の死亡事故の6割は頭部が致命傷。ヘルメットを着用していない場合の致死率は着用している場合の2.4倍に上っており、各地の警察などは(1)ヘルメットを着用する(2)急加速させない(3)停車時はペダルから足を外しブレーキをかける――などの安全策を呼び掛けている。

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