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13打差29位のデシャンボー マスターズで革命は不発?

9月の全米オープンを常識外のパワーゴルフで制し、マスターズ・トーナメントでメジャー連勝に挑んだブライソン・デシャンボー(米国)。自称「ゴルフの革命児」の挑戦はここまでは空回り。ぎりぎりで予選を通過、第3Rを終えて首位のダスティン・ジョンソン(同)とは13打差の29位にとどまっている。

第1Rの13番、茂みに打球を探すデシャンボー。キャディーが発見するもこのホールはダブルボギー=AP

自分への期待度が高かった分、落胆も大きいのだろう。連日の日没順延となった第2ラウンドを紙一重で予選通過したデシャンボーの第3Rは元気がなかった。

予選落ちを覚悟していたのか、第2Rの終了後、体調不良に悩まされていた事実を明かした。「木曜日の夜からめまいがしていた。かがんで立ち上がるたびにふらつく。胃も違和感がある」。念のために新型コロナウイルスの検査をチーム関係者とともに受けて「全員陰性」を確認したという。要はコース外の舞台裏もどたばただったわけだ。「こんなことは初めて。オフには血液検査を受けるなどして原因を究明しないといけない」

第2R、350ヤードの3番パー4で1オンを狙ったデシャンボーの打球は左へ引っ掛け気味に319ヤード飛んで短いラフの方向へ。3分以内に球は見つからず、まさかのロストボール。どうやら雨でぬかるんだ地面に突き刺さってしまったらしい。ティーへと引き返す表情は動揺を隠せず、このホールはトリプルボギー。

たくさんのパトロンが見守る普段のマスターズなら、落下地点をより絞り込んで捜索できたはず。史上初の無観客試合が招いた悲劇というべきか、そんな場所に打ち込んだ無謀さが責められるべきか。デシャンボーは打ち直しも同じところに打ち、「最悪のライ」からミスの連鎖を招いてしまった。

3R通じてティーショットの平均飛距離327ヤードはロリー・マキロイ(英国)の319ヤードを抑えて全体1位。ただ、デシャンボーの独特のスイングは真っすぐ飛ばすことを徹底したもので、これだけ曲がっては意味がない。大会前から使用を予告していた48インチのシャフトは「準備不足」として使わず、45インチで勝負に挑んだ安全策は実らなかった。

「われわれは岐路に立たされている。ボビー・ジョーンズたちの設計哲学を変えてしまうようなコースの延長改修を正直、望んでいない」。開幕前日に行われた記者会見、オーガスタナショナルGCのフレッド・リドリー会長はアスリートの飛距離にコースがどう対応するか、悩める心境を明かした。デシャンボーのパワーゴルフ革命がひとまず不首尾に終わりそうな今、5カ月後に迫る次回の準備に安心して取りかかることができてほっと一息、といったところだろうか。

(串田孝義)

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