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坂田藤十郎さん死去 歌舞伎の人間国宝、88歳

歌舞伎の大名跡で人間国宝の坂田藤十郎(さかた・とうじゅうろう、本名=林宏太郎=はやし・こうたろう)さんが11月12日午前10時42分、老衰のため東京都内の病院で死去した。88歳だった。

1941年、二代目中村扇雀を名乗って大阪・角座で初舞台。49年に武智鉄二主宰の「歌舞伎再検討」公演に参加し、飛躍のきっかけをつかんだ。53年に埋もれていた「曽根崎心中」の復活公演で父の相手役としてお初を演じ、「新しい女形の誕生」とブームを巻き起こした。以後お初は当たり役となり、生涯に約1400回勤めた。

81年に近松門左衛門作品の定期的な研究上演を試みるため、自主公演「近松座」を結成。「心中天網島」の原作通りの上演や「けいせい仏の原」の復活上演などに取り組んだ。90年に三代目中村鴈治郎を襲名。2005年、上方和事の創始者・坂田藤十郎を231年ぶりに四代目として襲名し、藤十郎の名をよみがえらせた。

94年、重要無形文化財保持者(人間国宝)、09年文化勲章を受章。12年、日本俳優協会会長に就任。妻は元俳優で参院議長を務めた扇千景さん、妹は女優の中村玉緒さん。

05年1月、日本経済新聞に「私の履歴書」を連載した。

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