新型コロナ対策で2億ドル支援 日中韓ASEAN会議
菅義偉首相は14日、東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓3カ国首脳のテレビ会議に出席した。新型コロナウイルスは「人間の安全保障に対する危機だ」と述べ、克服するために各国と連携する方針を示した。ASEANに2億ドル(209億円)以上の医療物資や機材を提供すると表明した。
北朝鮮情勢については「諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して国交正常化を目指す方針に変わりはない」と説明した。日本人拉致問題の解決へ各国の理解と協力を求めた。参加国に日本産食品の輸入規制の速やかな撤廃を要請した。
同会議には中国の李克強(リー・クォーチャン)首相、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が出席した。
首相は14日までの一連のASEAN関連会議について「平和で繁栄したインド太平洋を共に作り上げていきたいとの思いを直接伝えた」と振り返った。首相官邸で記者団の質問に答えた。同日夜には米国やロシアなどを加えたテレビ会議形式の東アジア首脳会議にも参加した。