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D・ジョンソン不屈、1カ月前の感染克服 マスターズ

3番パー4でグリーンを狙ったダスティン・ジョンソンのティーショット=ロイター

2001、02年と連覇したタイガー・ウッズ以来、世界ランキング1位の選手はマスターズ・トーナメントを勝っていない。そのジンクス打破に36歳のダスティン・ジョンソンが挑む。13日の第2日は前日残した分と合わせて27ホールをプレーし、通算9アンダー。ホールアウトした選手の中ではランク3位のジャスティン・トーマス(いずれも米国)らと並んで首位に立った。

日没順延となった初日、9ホールを終えて3アンダー。D・ジョンソンは「雨が降ってコースが軟らかく、風もあまり強くない。いまならピンを狙っていける」。大会前の予想は覆され、オーガスタの秋の北風はやさしく、体感温度も心地よい。そして軟らかいグリーンは彼の高弾道なら着弾地点にぴたりと止まる。

2日目は朝4時起床でコース入り。第1ラウンドの残りと30分置いて始まった10番からの第2ラウンド、アーメンコーナーで3連続バーディーを仕留めるまで13ホールで7バーディーを荒稼ぎした。

ただ、直後の14番パー4で3パットボギーとするとグリーン上の迷いが始まる。15番パー5は第2打を池に入れてボギー。「突風が吹いた。3番アイアンの良いショットだった」と強がったものの、ショットの強気と、グリーン上で突如顔をのぞかせる弱気の虫。人間くさい二面性を併せ持つところに、この常人離れした最強ゴルファーへの親しみを覚えるファンも多いのだろう。

第2打を池に入れた15番ホール、グリーンに向かうD・ジョンソン=ロイター

長丁場の最後、9番をなんとかバーディーで締めくくりスコアは9アンダー。「先頭ではなくてもトップ集団にはいられるだろう。パー5をもっとうまくプレーしないといけない」と言い残した。5年前(6位)の2日目には2、8、15番と一日3イーグルの新記録を打ち立てた。今大会はここまで8回プレー、4アンダーしか稼げていないパー5のスコアメークに決勝の伸びしろを見いだしている。

9月のツアー選手権を制し、自身初の年間王者に輝いた。全米オープンを6位で終えて、マスターズに勇躍乗り込むはずが、10月に新型コロナウイルス陽性とされた。「軽い風邪のような症状で少し熱も出たがそれも1日半でおさまった。つらかったのはずっと部屋にこもっていなければならなかったこと」

16年全米オープン覇者は米サウスカロライナ州生まれで、マスターズは子供の頃からの憧れの舞台。それだけに17年の悲劇は忘れられない。「確かにあの時と今とよく似ている気もする」。当時のD・ジョンソンは世界ランク1位、出場試合3連勝の絶好調でマスターズを迎えた。ところが開幕前日に宿舎の階段で転んで腰を痛め、スタート直前で無念の棄権を余儀なくされたのだった。

再び悲劇か、と思われた1カ月前のコロナ感染という危機はなんとか切り抜けた。あとはオーガスタの女神の声を聞き、素直に従うだけ。2日目、2回挑むことになった12番パー3をいずれもバーディーにおさめたのはなんとも心強い。

(串田孝義)

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