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米料理宅配DoorDash、12月上場へ SBG系が筆頭株主

(更新)
米料理宅配サービス最大手のドアダッシュはニューヨーク証券取引所に上場する=AP

【シリコンバレー=白石武志】米料理宅配サービス最大手のドアダッシュは13日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場すると発表した。米メディアによると上場時の時価総額は250億ドル(約2兆6000億円)を超えると見込まれている。当局への提出書類では、ソフトバンクグループ(SBG)傘下のファンドが筆頭株主であることも判明した。

ドアダッシュは2013年に米スタンフォード大学の学生だったトニー・シュー最高経営責任者(CEO)らが設立した。現在はサンフランシスコ市に本社を置き、ネット経由で単発の仕事を請け負う「ギグワーカー」を活用して料理や食料品などの宅配サービスを手掛けている。

13日に米証券取引委員会(SEC)に提出した新規株式公開(IPO)の申請書類によると、米国の料理宅配市場におけるシェアは10月時点で50%で、ライバルの米ウーバーテクノロジーズ(シェアは26%)などを上回る。機関投資家への説明会を経て公募・売り出し株数や価格帯を決定し、12月中旬にNYSEで取引を始めると見込まれている。

申請書類の中では株主構成や業績に関するデータも初めて開示した。上場する「クラスA」と呼ぶ普通株式についてはSBG傘下の投資ファンド「SVF Fast(ケイマン)」が24.9%を保有する筆頭株主であることがわかった。クラスAの20倍の議決権を持つ「クラスB」についてはシューCEOら3人の創業メンバーが保有し、上場後も経営の主導権を握り続ける考えとみられる。

新型コロナウイルスに伴う「巣ごもり消費」の拡大を追い風に成長を続けており、20年7~9月期の売上高は前年同期比3.7倍の8億7900万ドルだった。市場は拡大期にあり競争は激しいものの、最終損益は4300万ドルの赤字となり、前年同期の1億5200万ドルの赤字から改善傾向にある。

同社が本社を置く米カリフォルニア州では、11月3日の住民投票でギグワーカーらを従業員ではなく独立した個人事業主と定める住民立法案が賛成多数で承認された。料理宅配やライドシェアを手掛ける企業にとっては規制面のリスクが遠のいた。ただ、ドアダッシュは申請書類の中で「他の州が(カリフォルニア州と)同様の法律や規制の採用を検討しており、さらなる課題に直面する可能性がある」と説明している。

米国では新型コロナの感染拡大局面でもユニコーン(企業価値が10億ドルを超える未上場企業)の上場が続いている。9月にはビッグデータの保管・分析を手掛けるスノーフレイクとデータ解析のパランティア・テクノロジーズが上場を果たし、民泊仲介大手の米エアビーアンドビーも年内のIPOをめざしているとされる。

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