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コロナ「第3波」、家庭内感染多く 職場・会食を経由

中高年・無症状の比率増加

(更新)
大阪府の家庭内感染はここ約1カ月間で2倍以上に急増した(13日、大阪・ミナミ)=共同

国内で13日、新型コロナウイルスの新規感染者が2日連続で過去最多を更新した。夜の繁華街を中心に若者の間で感染が広がった今夏と異なり、現在の「第3波」は家庭内での感染や60代以上の高齢者の感染が目立つ。封じ込めるのは容易でなく、一人ひとりの感染対策がカギを握る。

13日は午後8時時点で新たに1687人の感染が確認され、過去最多だった12日の1634人を上回った。「第3波が来ている」。山梨県の長崎幸太郎知事は13日に臨時記者会見を開き、会食時の3密(密閉、密集、密接)回避などの徹底を呼びかけた。

今回の感染拡大は、第2波とはどんな違いがあるのか。まず年齢層と発生場所だ。

今夏は接待を伴う飲食店など「夜の街」を中心に若者の間で感染が広がった。8月5日までの1週間は新規感染者のうち30代以下は65%を占めたが、今月11日までの1週間は49%。一方で40代以上の割合は上昇し、幅広い年齢層で感染が広がる。クラスター(感染者集団)の発生場所は繁華街だけでなく、職場や学校の寮、外国人コミュニティーなど多様化した。

200人超の新規感染が続く大阪府では、夜の街関連は10月中旬以降は2割弱にとどまる。第2波の感染拡大期(6月中旬~7月中旬)は約3割だった。30代以下が占める割合も75%から45%に減り、60代以上は7%から25%に増えた。家庭内感染はここ約1カ月で2倍以上に急増し、府幹部は「どこから家庭にウイルスが持ち込まれたのか、感染源が特定しづらく対策が難しい」と話す。

13日まで3日連続で新規感染者が300人を超えた東京都も同様だ。都の集計では、9日までの1週間に感染が確認された1482人の40%が家庭内感染だった。第2波のピーク時を10ポイント超上回る。夜の街関連は店舗側が行政の支援で検査を推進するなどし、感染者が1日数人程度に減った。

都が12日に開いたコロナ関連の会議では、専門家が「職場や会食などで感染し、家庭などへウイルスが持ち込まれる恐れがある」と指摘した。経済活動の再開や会食機会の増加が家庭内感染の増加につながっており、対策の難しさが浮かぶ。

第2波に比べ無症状者は増加している。都内では11日の新規感染者の3割、104人が無症状だった。8月上旬と比べると割合も人数も2倍となっている。症状がなくとも、仕事で陰性証明が必要な人らが自費で検査を受けるようになり、感染発覚が増えている。

感染拡大前の状況も異なる。第2波の到来前は緊急事態宣言で新規感染が全国で大幅に減っており、6月24日時点の入院者は559人で、このうち重症者は58人だった。

第2波が落ち着くと政府がイベント制限緩和や需要喚起策「Go To」事業を打ち出すなど、人の流れが活性化した。新規感染者は第1波と同程度の400~500人前後で推移。今回の感染拡大が始まる前の10月7日時点の入院者は2979人で、うち重症者は296人にのぼった。第2波より医療機関の受け入れ余力が限られる中、第3波を迎えた。

現在感染している人は第2波のピーク時の半数程度にとどまり、入院者も6割の水準となっている。ただ、重症者は12日時点で231人と、第2波のピーク時の9割弱に迫る。重症者は新規感染の上昇から遅れて増える傾向があり、しばらくは増加が続きそうだ。

東京医科大学の浜田篤郎教授は「現在は市中で感染し、家庭内で広がる例が多い可能性がある。高齢者の割合が高く、重症者数が増えることも懸念される」と指摘する。その上で「政府の分科会が示す『住宅に設置された機械換気で常に換気する』『ない場合は室温が18度より下がらない範囲で窓を常に少し開ける』ことなどの実行が重要だ」と話す。

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