福島銀の行員、午前窓口で午後外回り 県内3店で

福島銀行は16日、福島県内3支店で新たな営業方式を導入する。各支店の行員数人が午前は窓口業務に当たり、午後は顧客の個人宅などへ営業に出かける。午後は支店を閉める。人材を有効活用し、営業効率を高める。同行によると、こうした営業方式の採用は地方銀行で初めて。
導入するのは岡部(福島市)、富田(郡山市)、矢祭(矢祭町)の3支店。従来は窓口と外回りの担当に分かれて業務に当たっていた。顧客にとっては、両業務を同じ行員が担当するため相談しやすく迅速な対応が可能になるという。
人口減少やデジタル化の進展などで支店の来店客はこの10年で約4割減り、最近は新型コロナウイルス禍で減少に拍車がかかっていた。窓口は午後より午前の利用者が多いため、午前の営業は続ける一方、午後は外回りで顧客との接点を増やす。今後、導入店の拡大も検討する。