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静岡県内地銀4~9月、2行増益 下期へ与信費厚く

会見する清水銀行の岩山靖宏頭取(左)

静岡県内の地方銀行4行(静岡銀行スルガ銀行清水銀行、静岡中央銀行)の2020年4~9月期決算が13日出そろった。連結純利益は静岡銀と清水銀の2行が前年同期比で増益。コロナ禍の融資で貸出金が伸び、政府の資金繰り支援策の効果で与信関連費が抑えられた。一方、下期にも影響が残るとして各行は貸倒引当金を予防的に積むなど慎重姿勢が続く。

本業のもうけを示す実質業務純益(単体)は静岡銀のみ増益だった。

スルガ銀の純利益は、前年同期比66%減の54億円だった。実質業務純益は18%減の163億円。投資用不動産問題が生じたシェアハウス所有者が物納で債務帳消しを求めるケースが増え、前年同期に比べて実質与信費用が22%増の77億円となった。通期ではさらに債権譲渡が進むとみて、200億円の実質与信費用の見込みを据え置いた。

清水銀の連結純利益は前年同期比23%増の19億円だった。コロナ関連の融資が伸びて貸出金利息を含む資金利益が3億円増える一方、人件費やイベント経費が減った。昨年計上した不良債権処理費用などが減り、利益の押し上げ要因になった。実質業務純益は30%減の22億円だった。岩山靖宏頭取は下期について「経営改善支援に力を入れる」と語った。

静岡中央銀は純利益が40%減の7億2900万円だった。貸出金利息は2年連続で増加したが、投資信託解約益の減少とコロナ禍による国内株式の減損処理が響いた。実質業務純益は23%減の10億円だった。

貸出金残高(平残)はスルガ銀を除く3行でそれぞれ20年3月期末から4~6%程度伸びた。一方で、貸出金利息や有価証券利息配当金を含む資金利益は、スルガ銀と静岡中央銀で減った。

コロナ関連を含む貸出金残高が増えて、融資先の倒産に備える貸倒引当金などの与信関連費用は静岡中央銀で前年同期比2倍の2億400万円になった。シェアハウス関連融資先の債務者区分の変更でスルガ銀行でも前年同期から増加した。

他の2行は県外顧客の債務者区分の引き下げがあった前年からの反動などで前年同期より減った。地域企業へのコロナ影響は10月以降にずれこむとみて、静岡銀は与信関連費の通期予想を130億円で据え置いた。

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