医療機関の受診控え5割、若い世代多く ロシュ調べ

新型コロナウイルス感染症への不安から2人に1人が受診控えをしている――。スイスの製薬大手ロシュの診断薬事業部門の日本法人であるロシュ・ダイアグノスティックス(東京・港)は13日、新型コロナウイルス感染症による受診行動の変化に関するアンケート結果を公開した。
アンケートは、20~60歳代の男女計4500人を対象にしたもの。10月16~20日にネット調査で行った。
医療機関での「定期的な受診」を一度でも延期したことがある人は49%。そのうち今も受診しないままとなっている人は29%を占めた。
定期的に受診している人の割合は年代とともに高く、60代の男性は約7割、女性は6割に及ぶ。一方でコロナ禍で受診しないまま過ごしている人の割合は若い世代ほど多く、20代男性が41%、20代女性は49%だった。
受診延期した疾患や部位を調べたところ、最も多かったのは男性が血圧(23%)、女性が子宮・子宮頸(けい)部(23%)だった。年代別にみると、男性では20代が心臓が17%と最も多く、30代が糖尿病関連と胃、40~60代が血圧だった。女性では20~50代でそれぞれ子宮・子宮頸部が、60代では血圧が最も多かった。