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小柴昌俊氏が死去 ノーベル物理学賞受賞

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小柴昌俊氏は超新星爆発で放出されたニュートリノを世界で初めて検出するなど、素粒子物理学で大きな功績を上げた

超新星爆発で放出されたニュートリノを世界で初めて検出するなど、素粒子物理学で大きな功績を上げ、ノーベル物理学賞を受賞した東京大学特別栄誉教授の小柴昌俊(こしば・まさとし)氏が11月12日午後9時19分、老衰のため死去した。94歳だった。告別式は近親者で行う。

愛知県出身。1951年に東大卒業後、東大大学院に進み、留学先の米ロチェスター大大学院で博士号を取得した。シカゴ大で研究員を務めた後に帰国し、東大助教授を経て70年に教授に就任した。

シカゴ大での実験で、宇宙線の源が超新星であるという説を提唱。帰国後の74年に、東大理学部内に高エネルギー物理学実験施設を設立し、施設長に就任した。

超新星から飛来するニュートリノを検出するため、神岡鉱山(岐阜県)跡の地下1千メートルに純水の巨大タンクを備えた観測装置「カミオカンデ」を建設。87年に同装置で、超新星爆発で放出されたニュートリノを世界で初めて検出することに成功した。

2002年、ニュートリノ天文学という新たな天文学分野を開拓した功績で、米ペンシルベニア大のデービス名誉教授らとともにノーベル物理学賞を受賞した。

03年に基礎科学のおもしろさを伝える教育を進める目的で「平成基礎科学財団」(現在は解散)を設立し、理事長に就任した。後進の教育や指導にも力を注ぎ、ニュートリノに質量があることを発見した故戸塚洋二氏などを育てた。

97年に文化勲章、03年勲一等旭日大綬章。

03年2月に日本経済新聞で「私の履歴書」を連載した。

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