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米ディズニー2期連続で赤字 動画配信は会員7370万人に

(更新)

【シリコンバレー=佐藤浩実】米ウォルト・ディズニーが12日発表した2020年7~9月期決算は最終損益が7億1000万ドル(約750億円)の赤字だった。4~6月期と比べて赤字幅は縮小したが、新型コロナウイルスの影響による営業制限が響き2四半期連続で利益を出せなかった。一方、1年前に始めた動画配信サービスの会員数は7370万人に達した。

7~9月期の売上高は前年同期比23%減の147億700万ドルだった。世界最大のテーマパークである「ディズニーワールド」(米フロリダ州)などを営業再開にこぎ着け、4~6月期(42%減の117億ドル)と比べて改善した。ただ感染対策のため入園者を絞った状態で営業しており、9月には3万人近い従業員の削減を余儀なくされた。映画の公開延期も相次いでおり、新型コロナの影響は続いている。

主な部門別では、テーマパーク部門の売上高が61%減の25億8000万ドル、営業損益が10億9800万ドルの赤字となり、全体の業績を押し下げた。映画部門は売上高が52%減の15億9500万ドル、営業利益が61%減の4億1900万ドルだった。一方でテレビ放送部門の売り上げは11%のプラスとなり、動画配信部門は41%増の48億5300万ドルだった。

ディズニーはちょうど1年前の19年11月12日に動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」を始めた。同サービスの会員数は9月末時点で7370万人に達し、ドラマ中心の「Hulu」やスポーツ番組の「ESPN+」も合わせると1億2千万人を超えた。ボブ・チャペック最高経営責任者(CEO)は会見で「世界20カ国以上に進出し、期待以上の成果を上げている」と話した。

米国発の動画配信サービスでは最大手のネットフリックスが世界で2億人近い会員を抱える。同社には及ばないものの、19~20年にサービスを始めた「新規参入組」ではディズニーがいち早く会員基盤を広げている。グループ内で制作したコンテンツを配信しやすくするため、10月には大がかりな組織再編を実施。スター・ウォーズを題材にしたドラマ「マンダロリアン」のシーズン2の配信も始めた。

ディズニーはかねて業績見通しを公表していない。ホリデーシーズンにあたる10~12月期は通常かき入れ時となるが、米欧でコロナ感染の「第3波」が起きており、悪影響を免れなさそうだ。本社のあるカリフォルニア州では「ディズニーランド」の再開可否をめぐって州当局とのいさかいが続いており、チャペック氏は12日も「閉鎖継続を求める当局の判断には非常にがっかりだ」と指摘した。

ディズニーの業績は依然として新型コロナの影響を受けており、本格回復はワクチン開発の進展を待つことになる。ただ利益や動画配信サービスの会員数が予想を上回ったことから、12日の米市場の時間外取引でディズニーの株価は終値を大きく上回って推移している。

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