食品スーパーのツルヤ 群馬に相次ぎ出店 - 日本経済新聞
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食品スーパーのツルヤ 群馬に相次ぎ出店

食品スーパーのツルヤ(長野県小諸市)が、群馬県に相次いで出店する。12日に前橋市で同県1号店を開いたほか、2021年にはみどり市に2号店を出す。その後も年1~3店舗のペースで同県に出店する方針。将来的に群馬県内の売上高を、長野県内と同規模にすることを目指す。

12日に開店した前橋南店(前橋市)は、130年続く同社の社史で初めての県外店。オープンを前に来店客が長蛇の列を作り、開店前から駐車場はほぼ満杯になった。

同社は観光客が多く訪れる軽井沢に店を持っており、長野の特産品を生かした高品質なプライベートブランド(PB)商品が人気。群馬でも一定の知名度があり、期待の高さがうかがわれた。来店客の中には「栃木県から車で2時間弱かけて来た」と話す女性(61)もいた。

掛川健三社長は「リンゴや野菜など信州の生鮮食品を提供していきたい。お客さんの期待も大きい」と意気込む。売り場面積は3618平方メートルで、420台分の駐車場を備える。省エネ空調やLED照明も導入し環境にも配慮した。同社の店舗としては最大級となる。

店舗には全国ブランドの商品や、プライベートブランド(PB)商品のほか、地元メーカーの商品も積極的に並べる。群馬のメーカーと取引を始めることで、長野県内の店舗の品ぞろえの充実も図りたい考えだ。今後は群馬県産品を生かしたPB製品の開発も進める。

2号店として、2021年6月に同県みどり市に「みどり店」(仮称)を出す予定だ。すでに同県に新設の届け出を提出している。前橋南店と同様に、同社としては大型の店舗となる。

群馬県はベイシアやヤオコー、コストコなどが出店しており食品スーパーの競争が激しい地域。「道路が整備されているため出店に適した土地が多く、競合店が出現するリスクも大きい」(掛川社長)とみており、まずは品ぞろえの多い大型店舗で攻勢をかける。

当面、県外では群馬県に集中して出店する。年1~3店舗程度のペースで出店し、将来的には長野県と同程度の売り上げ規模にしたい考えだ。現在長野には35店舗あり、20年6月期の売上高は967億円。

長野県では今後、中南信地区を中心に出店を検討するとともに、既存店の見直しを進める。競争力を高めるための店舗改装をするほか、市場が小さくなっているエリアでは店舗統合なども検討する。

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