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クラスター多発 職場の会食など 年末にかけ拡散懸念

(更新)
 札幌市の繁華街・ススキノを歩く人(12日夕)=共同

国内の新型コロナウイルスの新規感染者数が12日、過去最多を更新した。職場での少人数の会食やホームパーティーなどでのクラスター(感染者集団)の発生が目立つ。年末にかけて忘年会が増える時期だけに、関係者は「ウイルスが家庭や職場を通じて拡散する恐れがある」と懸念する。

愛知県半田市では10月末ごろ、消防署の職員が飲食店で会食した。その後、1人の感染が判明。地元消防本部によると、別の会食に参加した職員や感染に気づかないまま出勤した職員から同僚に広がり、11日までに職員だけで20~30代の11人の感染が明らかになった。会食はいずれも少人数だった。

政府の外食需要喚起策「Go To イート」で飲食店の客足が回復する一方、「第3波」とみられる感染が広がっている。接待を伴う「夜の街」でクラスターが相次いだ7~8月の「第2波」よりも、感染源が広範囲にわたるのが特徴だ。

愛知県によると、11日時点で終息していないクラスターは13件。うち8件が飲食店・会食だった。複数の家族が集まって犬山市で開かれたホームパーティーでは計36人の感染が明らかになった。

大村秀章知事は12日の記者会見で「仕事後の会食などでも感染が拡大している」と述べ「事態は厳しさを増しており、感染防止対策の徹底をしてほしい」と訴えた。

愛知、岐阜、三重の3県知事は同日付で共同緊急メッセージを発表。「年末年始を控え、感染リスクの高い大人数や長時間の飲食に十分警戒し、感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫の徹底を」と求めた。

大阪府でも1~10日の新規感染者で居酒屋や接待を伴う飲食店などに滞在歴がある204人のうち、「居酒屋・飲食店」が142人と突出して多かった。第2波で感染者が目立った「バー」は20人、「ホストクラブ」は2人だった。

府は12日から、「3密」の環境を避けて静かに飲食することや、マスク着用の徹底を呼びかけているが、飲食店への時短営業要請など踏み込んだ対策は打たなかった。府幹部は「感染源が特定できないため対策が難しい」と話す。吉村洋文知事も「特定エリアや業種、年代に偏りがなく、散発的に(感染が)広がってきている」と分析した。

感染が急拡大している北海道では11日から、札幌市の繁華街・すすきの地区で時短営業が本格的に始まった。道と市がキャバレーやホストクラブなどの接待を伴う飲食店とバーやナイトクラブに時短営業を要請。重症化リスクが低い患者は自宅療養させる方針に切り替え、医療体制の逼迫に備えるが、12日には過去最多の236人の感染が判明した。

感染者が全国で最も多い東京都内では今のところ、大きなクラスターはみられないが、病院や高齢者施設などで小規模なクラスターが断続的に発生している。家族などの同居人からの感染が増加傾向で、現在は感染者の約4割を占める。都の担当者は「クラスターが発生すると、そこから各家庭にウイルスが持ち込まれ、幅広い年代に感染が一気に広がる恐れがある」と警戒を強める。

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