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香港民主派15議員、辞表提出 資格剥奪に抗議

(更新)

【香港=木原雄士】香港立法会(議会)の民主派議員15人は12日、別の4議員の資格剥奪に抗議して辞表を提出した。失職と辞職に伴い、立法会の新勢力は親中派41、民主派2、欠員27となる。行政監視の機能を持つ立法会の形骸化が一段と進む。

辞表を提出した民主党の胡志偉主席は12日、「資格剥奪の判断は香港の三権分立を完全に破壊した。行政監視の仕事を続けることはできない」と述べた。

中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会は11日、外国勢力に香港への干渉を求めるなどした立法会議員の資格を剥奪する方針を決め、香港政府は即日4議員の資格を取り消した。民主派議員は「一国二制度は終わった」などとして、一斉辞職を表明した。

中国政府で香港政策を担う国務院香港マカオ事務弁公室は12日、民主派議員の辞表提出について「中央権力に対する公然とした挑戦だ」と非難する報道官談話を発表した。中国は愛国者による香港統治を訴えており、民主派を排除する動きが広がる可能性がある。

香港政府や親中派にとっては、民主派が反対する政策を進めやすくなる。中国本土から立法会選挙に投票できるようにする選挙規則の見直しや、大型の人工島造成計画を推進するとの観測が出ている。

香港の民主化は展望が開けなくなった。香港基本法は立法会について有権者が1人1票を投じる「普通選挙」を目標にすると定める。現在の選挙制度は親中派に有利な仕組みだが、ある程度は民意が反映される。中国に批判的な議員をいつでも排除できるようになれば、選挙で民意を問う意味がなくなる。

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