住友林の今期、純利益9%減に上方修正 米国で住宅販売好調
住友林業は12日、2020年12月期(4~12月)の連結純利益が前年同期比9%減の205億円になりそうだと発表した。従来予想の110億円から上方修正した。低金利などを背景に米国の住宅販売が好調で想定を上回る。
同社は今期に決算期を3月末から12月末に変更したため、今期は9カ月間の変則決算となる。売上高は同2%増の8210億円、営業利益は9%減の350億円を見込む。従来予想はそれぞれ7770億円と225億円だった。
米国では低い住宅ローン金利や、中古住宅の供給不足などを背景に住宅販売が好調だ。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅時間が増え、住環境を見直す動きも売り上げを押し上げているという。木材・建材販売や国内のリフォーム事業などの苦戦を補う。
同日発表した20年4~9月期の連結決算は、売上高が前年同期比1%減の5259億円、純利益は同29%増の162億円だった。米国とオーストラリアの住宅販売戸数が計5888戸と同28%増えたことがけん引した。